衝撃の技術、両声類

 

実をいうと、これについては俺もつい最近知った口なので、あまり偉そうに語る事はできないんだが、VYTファンのみんなは「両声類」という存在を知ってるかな?

 

両生類じゃなくて、両声類な。

読み方は同じだけど。

 

ちなみに辞書には載ってないぞ。

たぶんこれはネット用語だ。

 

簡単に説明すると、男性なのに女性みたいな声を出す事のできる技術、との事らしい。

もっとも、その逆パターンも両声類と呼ぶようだが、そっちはあまり需要がない気がする。

せっかく女の子に生まれたのに、何でわざわざ男の声を出さなきゃならんのか、と。

 

しかしそう思うのは俺が男だからで、逆のケースにも需要はあるのかもしれんな。

 

 

ちなみに、俺が初めて両声類の存在を知ったのは、確か去年の年末辺りだったかなと思う。

最近は本当に時間がなくて、まとめサイトもろくに見れていないし、四天王以外のVYTは殆ど追えてないのが現状なんだが、あの頃はまだ頑張って新人VYTのチェックをしていたんだよ。

 

YouTubeの画面の右側にサムネイルとか呼ばれている小さい窓が並んでるだろ?

そこに何となく目立つキャラがいたので、試しにクリックしたのがきっかけだった。

 

名前は「ふぇありす」という人で...ひらがなだと文章に溶け込んでしまうので、申し訳ないがカタカナ表記にさせてもらうが、このフェアリスさんが初めて見た両声類だった。

 

最初の内は、声の可愛い女の子がただ普通にしゃべってるだけの動画だったんだが、途中から急に男性的な声に変化したんだよね。

だけどそれを見た俺はこう思ったんだ。

「この人は本来ボーイッシュな声質の女性だが、こんな風に少女チックな声も出せるのか」

...と。

 

つまり、ボーイッシュな女性が少女チックな声を出す練習方法を教えてくれているのかな、と勘違いしてしまった。

 

いや、勘違いしながらも、何かしゃべってる内容が変だなとはずっと感じてて、動画が終了した後で、今自分が見たものは何なのだろう、と真剣に考え込んでしまった。

 

完全に女性であるという前提で動画を最後まで見てしまったので、実は「男性でも訓練すれば女性の声を出せる」という内容の動画だったのだと理解するのにかなり時間がかかった。

 

なぜ理解するまで時間を要したかというと、例えば女性が男性の役をやる場合は、

宝塚歌劇団などのように男性的な声を出せるイメージがあったのに対し、その逆の場合だと、例えば歌舞伎劇みたいに無理をして女性の声を出すイメージしかなかったからだと思う。

 

だから事実を知った時は本当に衝撃だった。

世の中にこんな技術があったなんて、と。

 

どこかの個人が持っている、その人だけの特殊な技術、とかじゃなくて、

ちゃんと確立した技術として存在している事に驚いたんだよな。

 

で、どのくらい衝撃的だったかというとだな、初めてキズナアイちゃんを知った時と同じくらいの衝撃を受けたかな。

 

誰も興味ないだろうけど、一応書いておくが、 

俺のVYT衝撃度トップ3は、キズナアイちゃん、フェアリスさん、アナト君、の3人なんだ。

 

 

ちなみに、俺がキズナアイちゃんの事を初めて知ったのは、正確な日付とかは全然わからないんだけど、2017年8月1日よりも前なのは確実。

 

確かどこかのサイトを見ていた時に、そのサイトの一番上の所に枠で囲まれた場所があって、その中にリンク集みたいなのが並んでたんだけど、その中の一つに気になる文章が見えたんだよね。

「世界初、AIによるYouTuber...彼女の名前はキズナアイ」みたいな文章がね。

 実際にはこんな文じゃなかったと思うけど。

 

凄い気になって、直ぐにクリックして、でも記事を読んでもよく理解できなくて、結局動画を探して見て、だけどそれでも理解できなかった。

 「え? つまり何? 本当にAIなのか? それとも声優さんなのか?」と困惑が続いた。

 

とにかく本当の事が知りたくて調べ続ける破目になり、結局「バーチャルYouTuberとは何者か」という事を理解するのに、嘘ではなく数週間かかってしまった。

多分、ブーム前で情報が少なかったせいもあると思うけど、ほら...俺は検索が下手だから。

 

で、結論として、キズナアイちゃんは間違いなくリアルAIである、と判明したわけだな。

 

 

そろそろ話を戻すけど、この両声類という存在を初めて知った時に受けた衝撃がそのくらいのものだった、という話。

 

色々とフェアリスさんの事を調べていくと、この人はどうやらニコニコ動画出身らしく、そういう意味ではただの新人とは少し違うようなんだが...。

 

何だろうな...?

この人、やけに低評価が多い。 

何かあったのか?

 

...まあいいや、気にしないでおこう。

 

 

最初は「この人しか持っていない特別な技術なのかな?」と思って調べたら、実は他にも沢山いる事がわかったんだけど、だけどフェアリスさんレベルの人は調べてもあまり出てこない。

 

でもVYTとしてデビューしている人も既に何人かいるんだよな。

俺は、こいチャンとかユウ君くらいしか知らんけど。

 

ユウ君は、シロちゃんのイルカ声で結構有名だった気もするから、知ってる人も多いかもな。

 

最近はちょっと見てないのでわからないが、俺が前に見た時はユウ君の両声類としての技術はまだまだこれからだと思ったけど、こいチャンの方はフェアリスさんレベルの技術を持ってるように感じたな。

まあ俺は素人だから、実際の所はわからないけれど。

 

こいチャンもユウ君も2人ともトーク上手いし売れてもおかしくはないんだが、ブレイクに必要な条件がまだ何かあるのかね?

 

特にこいチャンは結構長くやってるのに、ブレイクする気配すらないからな。

伸び悩むってレベルじゃねえぞあれは。

 

こいチャンは、知らない人にも物怖じせずに話しかけられるし、コメントいじりも上手いし、声を長時間維持できるし、ゲームも充分上手いし、強いて言えば動画やツイッターは何か微妙(ごめんな)だが、その代わり対人戦のゲームの配信だとトークスキルがかなり高くなるし、最初に見た時はきっとこの子はブレイクするだろうな、と思ったんだけどね。

 

彼女の良さを存分に出す為にはそれなりに条件が絞られる気もするが、例えば得意ゲームの生配信でコメントを読みながら、というスタイルならば、企業勢含めてもトップクラスのトークができていると感じる瞬間がある、と俺は思った。

 

半端じゃなく完成されてる感じがして、安心して見ていられる。

 

しゃべる言葉が見つからないのに無理をしてしゃべるタイプじゃなくて、自分がしゃべる事を明確に決めて迷わずにしゃべるタイプに見える。

感情でしゃべるというより解説者の視点でしゃべってる節があり、だからなのか淀みがない。

アドリブも利く可愛い解説者って感じ。

 

例えば、台本なしで長時間の生配信をする場合、普段はしゃべるのが得意な人でも、最初の内は探り探りで慎重に言葉を探しながら進行していくものだろ?

でも、こいチャンにはそれがなくて、自信を持って普段通りのしゃべりができる。

だから見てる側に不安を感じさせない進行ができる。

こういう人材はかなり希少だと思ってる。

 

完全に俺個人の意見になっちゃうけど、こいチャンと、それからヨメミちゃん、

この2人は剣持刀也icを越えるしゃべりのプロだと信じているので、

できれば2人で組んで剣持icを北と南から挟み撃ちにして退治してほしい。

 

 

...ここまで書いといて何だが、やはり俺が勝手にそう思ってるだけなのかもな。

 

他の人の目には俺とは違って見えているのかもしれん。

だからこそ彼女は登録者数も再生数も伸びないのだろうし。

 

でも、俺は自分の見る目を信じるわ。

 

 

まあ何にせよ、こいチャンに限った事じゃないが、個人系VYTが売れない理由は色々あると思うんだけど、例えば「毎日毎日、長時間の生配信ばかりしている人」...は、やっぱり厳しいよな。

確か、こいチャンもそんな感じだったと思ったが。

 

これをやられたら、たとえファンでも追いきれないし、そもそも「ひとつ試しに見てみよう」とはならないからな。

 

動画は編集が大変だから、そのせいで生配信を好むVYTが多い、とはよく聞く話だが、せめて生配信を2~3日に一度にして、一回の配信を30分とかにできないものかね。

 

それとも毎日配信した方が人が来るものなのか?

短時間より長時間の方が喜ばれるものなのか?

その辺の事情はちょっと俺にはわからないので、あまり無責任な事は書きたくないが。

 

 

それと両声類のVYTの人達は、個人勢としての活動範囲が天魔機忍エリアから離れすぎてんのも、彼らの知名度が低い原因の一つかもしれない気がする。

 

ポテンシャルはメジャー級なのに、八丈島に住んでるせいで誰にも見つけてもらえないカワイソウな子、みたいな感じ。

 

みんな、自分のいる場所がどこのエリアなのかちゃんと確認した方がいい。

 

真面目な話、天魔機忍は個人勢や企業勢のハブ空港になってるから、彼らに対してこれといって抵抗感がないなら顔を見せとくのも悪くないと思うぞ。

しつこく思われないように、自然にね。

 

そうはいっても、人間だから好き嫌いは絶対にあるので、必ずしも皆が皆「天魔機忍が好き」という訳じゃないだろうから、彼らのようなグループが複数あると一番良いんだけどな。

 

 

後は他にも考えられる点として、基本的に両声類のVYTは男性の声を封印した方が良いような気がするな。

ユウ君だけは不思議と男性の声も売りになってる気がするが、こういうのは人によって全然違うからね。

 

他の人は基本的に封印した方がいいんじゃなかろうか、と思ってる。

少なくとも俺は演者自身の声が聞こえると、その瞬間にスーっと冷めてしまう。

 

だから、説明文の所に「両声類です」とだけ書いといて、後はふれないようにして。

もちろん正体を明かしてもいい、という人に関しての話ね。

両声類という事は秘密にして活動を続けたって別に構わないわけだし。

 

 

最近は覗いてないからちょっとわからないんだけど、こいチャン辺りはきっと疲れて元気がなくなってる気がするわ。

特に根拠はないけど、ちょっと精神的に脆そうだったから何となくそう思う。

 

売れない時間が続くと人はどんどん疲れていく。

そうすると不安で心細くなったり、心が荒れて失言が増えていったりして、そうやって益々人の心が離れてしまい、悪循環に陥るケースが多い。

 

人気商売で上に行くのって本当に大変な事だと思うよ。

皆めげずに続けてくれるといいんだが。

 

 

それにしても、この技術。

男性がボイスチェンジャー無しで女性VYTになれるわけだから、まさにVYT向けの技術といっていい。

 

でも正直、名称が良くないと思う。

両声類...はちょっとな。

両生類に掛けてるんだろうけど、逆に両生類を連想させるから印象が悪くなる。

別に両生類のイメージが悪いとかって意味じゃないんだけどね。

 

もう少し綺麗な響きの言葉でも良いと思うんだ。

例えばだけど、性別の壁を壊す者...という意味を込めて、ベルリンボイスとかさ。