西村博之icの発言を振り返ってみよう
西村博之という人物がいるんだが、みんなは彼の名前を聞いた事があるかな?
俺は2チャン文化を素通りして生きてきた人間なので彼の事はよく知らんが、世間だと2チャンネルを作った人物として知られていると思う。
で、この西村icという人物が「バーチャルYouTuberは1~2年で飽きられる」という旨の発言を行った、という事で、少し前に軽く騒がれていたのを覚えているか?
いや、みんな口を揃えて「飽きる飽きる」と言うが、バーチャルYouTuber (以下 VYT) はただのCG作品ではなくて生きている人間だぞ。
VYTに飽きるって事は、生きている人間に飽きるって事だからな。
彼が本当に上記の発言を行ったかどうかは一旦置いとくとして、今現在実際に身をもってVYTを体験している俺自身の考えを述べると、飽きるのではなくて「疲れて離れる」が正解じゃないかと思う。
やる方も、見る方も、ね。
もし1~2年で飽きるとしたら、それはVYTというジャンルに対してではなく、誰か一個人のVYTに対して、じゃないかな。
話を戻すが、彼が口にしたという上記の発言をちゃんと自分の目で確認したくて、検索して動画を探してチェックした事があるんだよ。
一切編集されていない動画を見たかったので本人のあげている動画を探したんだが、どれが本人のチャンネルなのかよくわからないんだよ。
本人の名前で登録しているチャンネルが複数あってな。
とりあえず、その中のひとつを見てみたわけだ。
だけどその動画は顔が写らないラジオ形式の動画だった上、複数人でしゃべっていたために本人の発言かどうかの判別がつかなかった。
というのも、俺は彼の声を知らないからだ。
最初は「もしかして転載された動画かな?」と思ったんだが、チャンネルの名前が彼の名前だったので本人のやつだとは思うんだが、複数人が参加する座談会で動画の長さが5~6分しかないのもおかしいし、一部を切り出した感じだったので転載だったのかね?
ネット文化に疎すぎてこういう当たり前の事が判断できないのは俺の痛い所だと思う。
まあ良い。
良くないけど。
ちなみに、各所で「キズナアイは直ぐに飽きられるよ」とか「VYTは1~2年で飽きられる」というように、彼が無礼な物言いを行ったイメージが先行していたんだが、実際に聞いてみると、聞いた話とは全然違う事がわかった。
まず「キズナアイさん」と「さん」をちゃんと付けて呼んでいる。
この時点でキズナアイちゃんを物扱いしていない事がわかる。
それから「1~2年で飽きられる」ではなく「1~2年はいけると思う」という言い方だったな。
そして座談会全体の雰囲気も、決して馬鹿にするような口調ではなかったぞ。
全体の、とは言っても、一部分しか聞けなかったのは上に書いた通りだが、あの雰囲気からガラリと変わるとはさすがに思えんからな。
まああれだ。
要するに、完全に切り貼りして作った悪意のある偏向記事って事だな。
本人が実際には言っていない事を、然も言ったかのように書くのはフェアじゃないので、せめてここを見てくれた人だけでも正確な情報を知っておいてもらいたい。
だがここから先の文章、俺はこの男の悪口を書く。
何というか、俺の本能を刺激するあの顔がどうにもむかつくのでな。
彼、西村icのように、聞かれてもいないのに「新しくブームになったジャンルを否定する発言」を行う人物を時折見かけるが、実は彼らには共通する大きな特徴がある。
1・人よりも目立つのが大好きな性格。
2・過去の一時期、それなりに有名なクリエーターだった。
3・が、現在は新しいアイディアを産み出す力を失っており、
クリエーターとしては、既にセミリタイア状態にある過去の人であり、
現在は現役クリエーターを批判するだけの評論家として生計を立てている状態。
これ、2だけなら別に害はないんだが、1と3も当てはまるなら要注意。
だって本人は目立ちたい性格なのに、それを実現するための能力を既に失ってる訳だから。
もしもこの3点が同時に当てはまる人物がいるとしたら、その人物は大事な人生の時間を全て、他人の才能を叩く事に費やす破目になる。
力を失ったクリエーターというものは、現在進行形で力をふるっている現役のクリエーターに対し激しい嫉妬心を持つ事が多い。
彼らが一番恐れている事は何かというと、自分が関わっていないプロジェクトが成功し、自分のあずかり知らぬ所でブームが発生する事に他ならない。
要するに、自分以外の人間がちやほやされているのが許せない。
だからといって、自分でブームを作り出す力は既に失った後。
力を失った彼らにできる事といえば、嫉妬する事、邪魔をする事、我慢をする事、後進に道を譲る事、と、大きくわけて4つの行動パターンがあり、そしてその内の最初の2つを選んでしまう元クリエーターがいる、という事だな。
この話は元クリエーターだけに当てはまる話じゃないぞ。
やたら偉そうな評論家とか、人気作品をひたすら叩き続ける2チャンのアンチ、なんかも同じケースだ。
例えば評論家の場合、自分が最初に発掘したクリエーターや作品がブームになれば「俺が最初に記事を書いた事で有名になったのだから、全部俺の手柄だぞ」と威張れるが、他人が発掘した作品、あるいは自力で伸し上がったクリエーターの存在は、自分の手柄にならないので猛烈に叩く。
評論家ってのは、元クリエーターの死体みたいなもんだ。
そうでないなら、クリエーターになれなかった人間の生き霊。
どのジャンルにも例外はいるものだから、中には誠実な評論家もいるんだろうが、
少なくとも俺は見た事ねえわ。
それと、2チャンに常駐してる連中も恐らく心理的には同じ感じだと思う。
自分達が盛り上げたコンテンツが人気になれば純粋なファンに回るが、たまたま自分が無視していた作品が人気になると、自分が否定された気分になってアンチに回る。
一切の配慮をせずにはっきり書いてしまうが、西村icは多分、自分の関わっていないコンテンツがブームになってしまった事が怖いだけだと思うわ。
自分が一切関わっていない所で赤の他人が熱狂を生む事を恐れている。
今回だけの話じゃない。
彼はこの先の人生、きっと死ぬまでずっと、新しい物が出てくるたびに叩く。
そして何かを叩くたびに信用を失い続け、それを死ぬ瞬間までやめられない。
シロちゃんの所も、ルナちゃんの所も、インタビューで「キズナアイちゃんを見て、自分もやってみたいと思って飛び込んだ」と語ってる。
可能性が見える人間と、可能性が見えなかった人間の、差。
動ける人間と、動けなかった人間の、差。
彼が動いたのは、体じゃなくて口の方だったって事。
つまり心がもう現役のクリエーターじゃないんだよ。
で、こういう話をすると、西村icの事を「良い物を素直に認められない西村は度量の狭いやつだぜ」と小馬鹿にする人間もいるかとは思うんだが、俺は別にそうは思わないかな。
だって他人の才能に嫉妬するのって、ぶっちゃけ一般人に共通する普通の感情だろ。
要するに西村icは極平凡な普通の人間なんだよ。
ああ、でもあれだな。
俺自身は思いっ切り一般人のくせに、他人の才能に対して嫉妬した事が一度もない気がするわ。
なら同じ一般人でもきっと色々あるんだろう。
天才も凡人も等しく十人十色だよ。
最後に。
俺から彼に何かアドバイスをおくるとしたら、もう一度現役のクリエーターに戻れ、かな。
だって嫌だろ?
まだ若いのに、死ぬまでの長い年月、他人の才能に嫉妬しながら生きていくんだぜ。
それって生き地獄だろ。