新人バーチャルYouTuberのみなさんへ
VYT業界は、自分が好きなVYTの語録を積極的に使っていく人が多い印象を持っている。
自分がどこかの企業に所属していて、相手が他社所属のVYTであっても、それでも構わずにどんどん使っていく、そういう自由な雰囲気がある。
電脳少女シロちゃんは「語録」が多い事で知られているけど、こういう語録という物は業界にとってはフリー素材のようなもので、例えばシロちゃんの語録を他のVYTが自分の配信で使う事により、そのVYTを初めてみるVYTファンの人に「ああ、この人はシロちゃんの事が好きなんだな」と伝わるわけだ。
ある意味、自己紹介の一手段と言ってもいい。
これは「物マネ」なんかにも全く同じ事が言えると思う。
全くの無名で、初めて見るような新人のVYTでも、例えば四天王の物マネとかをする事によって「ああ、この新人さんは四天王に憧れてVYTになったのか」という印象を与える事ができると思うんだ。
つまり、相手が初めて見る知らないVYTでも、その人が有名なVYTの物マネをする事により、見ているVYTファンが安心できる、という事。
だって、新人が有名VYTの物マネをしたり語録を使ったりするって事は、
その新人は「先輩VYTに憧れて入ってきた新人である」という事がわかるから、ただそれだけで見ているファンの警戒心を解く事ができてしまう。
他の人の事まではわからないけど、少なくとも俺は安心するんだよ。
だから、たとえ意識してなくても、無意識にそう感じ取っている人は多いんじゃないだろうか、と考えているわけだ。
中には「またかよ」とか「もういいよ」という人もいるんだろうが、
そういう独善的な感想は超どうでもいいと思ってる。
「バーチャルYouTuberが好きだから、バーチャルYouTuberになった」
俺が新人さんに求めているのは、このシンプルで純粋な理由だけ。
そしてその気持ちを確認する手段の一つが、語録や物マネという事になる。
いや、もちろん、無理をしてまで語録を使う必要なんてないんだけど、しかし先輩VYTとの心の接点が見えない新人VYTは、VYTファンにしたら「この新人さんは何が目的でVYTになったのだろう？」と少し距離を置いて見てしまうんだ。
だって、その新人は下手したら、ブームに乗じたアクセス稼ぎを目的で入ってきた人間かもしれないし、もっと最悪の場合は「出会い系」が目的で入ってきたやつだっているかもしれないわけだよ。
...かもしれない、というか、実際にそういう奴等がいたので大問題になった事があるんだけどな。
あれは確かVYTブーム発生の少し後くらいだったかな？
俺は知識がないので詳しくは知らないんだけど、Discord(ディスコード)っていう名前の音声チャットみたいなソフトがあるらしいんだよ。
このディスコードというソフトを使い、大勢の個人系VYT同士が集まってコラボを行った事があったんだ。
所が、主催者側の何人かが自分達のキャラクター設定を完全に無視して演者自身としてしゃべり出し、しかも、真面目にRPを続けようとするVYT達を馬鹿にする態度を取ったらしい。
それで視聴者たちを巻き込んで大荒れになってしまったという話だ。
何だか随分と昔の事のように感じるが、あれってまだ数ヶ月前の出来事なんだよな。
本当にVYT業界の時の流れは速いよ。
ちなみに、結局その事件の唯一の証拠であるアーカイブは直ぐに消されてしまったので、残念ながら俺は自分の目で確認できなかったわけだけど、聞く所によると、事件当時はVYT同士がコラボする流れが頓挫しかねない所まで荒れてしまったらしいな。
だけど、そのディスコード事件に参加していた「ぜったい天使くるみちゃん」という女の子が直ぐに手を打ち、互いに信頼できる者同士でコラボを決行し成功させた御蔭で、個人勢同士のコラボが盛んに行われるようになった、という経緯がある。
当時の事を知りたい人は、普通に検索すれば加害者側とされる主催者陣営の名前もちゃんと確認する事ができるので見てみればいい。
そこに出てくる連中の殆どが悪態をついて逃げ出したまま帰ってこないがな。
ただし加害者サイドで一人だけ、雨下カイト君だけが逃げずに残った。
ただ一人みんなの前に出てきて、生放送できちんと謝罪をした後、長い時間を掛けて禊の旅を続け、業界に貢献してきた。
他の奴らは逃げたよ。
全員かどうかは知らんが、少なくとも殆どのやつらが一目散に逃げてった。
本当は加害者側の名前をここに全員分書いてやろうかとも考えたが、
残念ながら俺はアーカイブを見れなかった立場の者なので、この件に関しては多くを語る資格がないと思ってる。
だから、今回は加害者側の連中の名前をこの記事に書き連ねるのは遠慮しておく。
検索すれば出てくるから、セキュリティー目的も兼ねて自分の目で確認してみてくれ。
少し話が遠回りしたけど、そういうわけだから、ファンの警戒を解くためにも新人さんは語録や物マネをどんどんやればいいと俺は思ってる。
別に四天王の物マネを新人がやったからって、まともなファンは怒ったりはしない。
ましてや、四天王だって自分に憧れて入ってきた子がいたら嬉しいはずだしさ。
そんなわけで、語録や物マネってのは業界で共有すべき大事な財産と言えるだろう。
(...いや、別に無理してまでやる必要は全然ないんだけどね)
それからもう一つ。
キズナアイちゃんが提供してくれた「キズナアイ面接」というのが有っただろ？
面白いか面白くないかは置いといて、 (ごめんね)
あれは凄く良いアイディアだと思った。
なぜ良いアイディアかというと、他のVYTが、自分の動画の中でキズナアイちゃんと擬似的に共演できるからだ。
つまり実質的な擬似コラボになる。
キズナアイちゃんとのコラボがまず不可能な新人VYTや、他社のVYTとかでも、自分の動画の中にキズナアイちゃんの姿と声を出す事ができるというのは数えきれないほどのメリットがあると言っていい。
もしかすると、これが切っ掛けで本当にコラボできるようになるかもしれないしな。
だって、キズナアイちゃんは「キズナアイ面接」を行った人の動画は全て見ると思うから。
という事は、全く無名の新人でも、キズナアイちゃんに自分の存在を知ってもらうチャンスがあるって事だろ。
面白い動画に仕上げるのは少々難しい企画だとは思うけど、 (ごめんね)
彼女に名前を覚えてもらえる最高のチャンスだと思うぞ。
実際の所はわからないけど、例えば、小山内めいチャンとかな。
彼女はキズナアイ面接を多分やってないとは思うから今回のケースには当てはまらないとは思うが、要するに「たとえ登録者数が少なくても、あんな風にキズナアイちゃんから認識してもらえる可能性がある」という意味で書いてみた。
ただし、やらせてもらう以上はキズナアイちゃんへの誠意を持ってやってほしい。
わざわざ書く必要のない当たり前の事だけどな。
