グッバイ、テレビ業界
キズナアイちゃんが「ついにテレビに進出! しかも冠番組で!」とニュースになったのは
つい最近のように感じていたが、ふと気づけば何やら大騒ぎに。
いや騒がれてはいるんだが、実はテレビの知識がないのでよくわかってなかったりする。
確かキズナアイちゃんが出てたやつはBS何とかの方だったよな?
これって普通のテレビとは違うのか?
テレビって地上波とかBSとか聞くけど、何が違うんだろうな。
全部同じ電波じゃないのか?
ネットでいう無線と有線みたいな違いでもあるのか?
まあでも、それは今回どうでもいいわ。
さっそく本題に入るぞ。
まず俺はテレビを持ってないから元々この番組を見れないんだが、ネットでファンの声を拾うと、最初の1回目は評判が良かったそうだが、2回目はあり得ないほど酷かったらしく、それが原因なのかよくわからんが、4月24日にスポンサーが「番組のスポンサーを降りました」とツイッターに書き込む事態となった模様。
ちなみに4月24日、件の発言をツイッターに書き込んだのは、
どうやら「ラルルPおよび神谷友輔くん@グリモア」という人物らしいが、
ツイッターの見方がわからないのだが、これって神谷友輔の部分だけを読めばいいのか?
だとしたら、ラルルPとかグリモアってのは何なんだ?
書かれている内容も意味が不明な部分が多く、
特に「魔剣使いの皆様には本当に申し訳ないと思っています」の部分は寒気すら感じる。
こいつ絶対酒飲みながらこれ書いてるだろ。
魔剣使いの皆様って何だよ、ビジネスの現場で使う言葉じゃねえぞ。
聞いたことねえよこんな挨拶。
どこかで読んだ小説の記憶が酒のせいで混濁して文章が錯綜してるだろ。
こんな大事な話を酒飲みながら書くんじゃねえよ、仮にも社会人だろこの男。
一応少し調べてみたんだが、俺の知らない業界の人物らしくて調べても詳細が出てこないが、どうやらゲーム会社かなんかの社長らしいな、彼。
「スポンサーを4月で降りました。」
「この番組が視聴者やユーザー、スポンサーをバカにしていると感じたから。」
「正直、キズナアイ側がどう考えてるのか聞きたい。」
酔って書いてるせいか、この文じゃ誰に向けて怒ってるのか明確じゃないが、一つ言えるのはキズナアイちゃんを名指しで批判している文章と受け取られてもおかしくない、という事。
実際俺が最初に読んだ時に感じたのがそれで、
「この男、テレビ局の番組製作スタッフが怖くて何も言えないから、立場の弱い演者を生け贄にしただろ。 手口が卑劣すぎて胸糞が悪いわ。」...だからな。
例えば司会が大ベテランの芸能人、とかだったら演者の名前を出すのも納得できるんだ。
ただのタレントじゃなくて、番組製作スタッフに意見できる強い立場だろうからな。
もちろん彼の本心なんてわからんぞ?
キズナアイちゃんを貶める意図があって書いたかどうかは本人にしかわからんからな。
この魔剣ドランカーがどういうつもりで発言したのか、この文面だけじゃさっぱりわからん。
本当はテレビ局側を非難したいが怖くてそれはできない。
でも演者にすぎないキズナアイちゃんに文句を言っても仕方がない事もわかってる。
でも本当はアイちゃん陣営も局に対して怒りを感じているんじゃないのか?
という意味を込めて「キズナアイ側」という表現になった可能性はある。
最高レベルで好意的な解釈をすれば、だが。
普通に見たまま受けとれば「キズナアイがスポンサーを馬鹿にしている」となるけどな。
俺はレベル99の聖人じゃないので普通に受け取っとくよ。
いずれにしろ、このツイッターの書き込みを見る限り、この社長は番組製作スタッフとちゃんとやり取りできてないだろ?
そもそもの話、番組内容に関する説明を求めた上でスポンサーになったんじゃないのか?
なぜスポンサーになったんだ? そしてなぜ勝手に降りたんだ?
なぜプロデューサーの名前を伏せたんだ? なぜ演者の名前だけを出したんだ?
どうせ酒の力を借りるなら真犯人の名前くらい出せってんだ阿呆が。
まとめサイトとかで、ファン側の書き込みとかを少し読ませてもらったんだけど、番組の内容的には「テレビ局が、VYTを将来の強敵に育ちそうなコンテンツと見て、意図的に潰しにきたんじゃないか?」と思えるほどに酷いものだったそうだ。
何でも「昆虫物語 みなしごハッチ」という古いアニメの実況をやらされた、との事らしい。
俺も聞いた事はあるが...本当に大昔のアニメだな。
ゲーム実況みてるとわかるが、キズナアイちゃんは子供のキャラが出てくると母性的な発言をする事があるので、このアニメの内容を考えると彼女は肯定的な意見しか口にできないだろうから、ファン以外が見て面白くするのは相当難しかったろうな。
このアニメの実況で笑いを取れそうなのって、VYTだと剣持刀也icくらいしか思い当たらん。
いやいや、そもそも笑いのネタにしていいようなアニメではないだろうに。
話を戻すが「テレビ業界によるVYT潰しとも思えた」...というファンの感想だが、さすがにそれはどうだろうか?
相手を潰す時って「正の潰し方」と「負の潰し方」があると思うんだけど、この場合だと後者なんだよな。
要するに「正」ってのは「おいYouTuber! 見せてやるよ! お前らより俺たちテレビ屋の方がプロだという事を!」と、実力差を見せつけて潰す方法の事だけど、今回のは「負」の方なので「世間の皆様ーっ! バーチャルYouTuberがブームらしいけど、ご覧の通り大した事ない連中ですよー!」という潰し方。
だけど昔と違って、今の時代はネットで情報を集められるから、
「悪いのはアイちゃんじゃなくて番組スタッフだろ」とバレバレになる。
これだと回り回って最終的に一番大きなダメージを受けるのはテレビ業界なんだわ。
仮に俺がテレビ局側の人間なら、逆に予算と人材を大量投入するけどな。
だって若者から「テレビは終わった」と馬鹿にされている現状、YouTuberになめられたくないからな。
YouTuberが自分の動画内で「みんなは"テレビ終わった"とか言うけどさ、やっぱり凄いよテレビは!」と言わせたいからな。
いずれにしろ、キズナアイちゃんは「駄目なテレビ局と駄目なスポンサーに挟まれた形」となっており、今回の一件は完全に被害者と言っていい。
それにしても気の毒だよな。
悪評の高い芸能人とのコラボで、2日続けて低評価の嵐に見舞われて、そこから間髪容れずにこれだぜ?
ふざけんな、絶対守るわ。
はっきり言うけどよ、テレビ局はインターネットの力をなめすぎだろ。
そりゃ凋落もするわ。
俺はテレビ自体持ってないから、芸能人の顔とか名前とか全くわからんのだが、 何だかんだ言ってプロの世界には違いないと思ってたんだよ。
腐っても鯛だと。
でも鯛じゃなかった。
こいつらゴンズイだったわ。
もはやテレビ業界はプロの技術者が目指す世界じゃない。
素人たちの馴れ合いの場でしかない。
今までテレビ業界は単に興味ないだけの業界だったが、今回の一件で初めてテレビ業界に対して興味が湧いたわ。
完全に負の興味だけどな。
いや本当、こいつらよくも「世界のキズナアイ」に恥をかかせてくれたわ。
テレビってさ、東京オリンピックまでの命だと思ってんだよね、俺。
その後は、団塊世代のじじい共がくたばったら完全に用無し。
逆にいうと、そこまでは使い道があるんだ。
でもラジオとテレビみたいな電波メディアって、いずれ遠からず国民の前から消えてなくなる事が確定してるメディアだと思ってる。
一応、臨時用のインフラとして政府が使うんだろうけど。
いずれは公衆電話みたいな存在になるよ。
完全に撤去はしないけど、国民は誰も使わない。
殆どの人が携帯電話持ってるからな。
まあその辺の細かい所はその時が来るまではわからんだろうが、どっちにしろ、将来的にはテレビタレントという職業自体がなくなり、芸能人総YouTuber時代が来るはずなんだ。
いや、YouTubeはアメリカ企業だからコントロールが効かないので、日本の芸能業界が独自の動画サイト立ち上げる可能性もあるかな?
それはそうと、今回の一件で幸運だったのが「キズナアイちゃんのトーク力は既に1回目で証明済み」という点と、もう一つは「テレビ業界が既に若者からの支持を失っている」という点。
ブーム前の段階でこういう事件に巻き込まれていたら危なかったけど、キズナアイちゃんは既に、ネット上に自分の戻るべき確固たる場所を築いた後なので、ファンが心配するほどは大きな影響はないと思うぞ。
今後の立ち回りに不便は生じるだろうけど、スポンサーが降りたというネガティブな要素より、テレビに進出した実績有り、というポジティブな面だけ残ったと考えて問題ない。
だってテレビって残り火のようなものじゃん。
最後には火が全部消えてなくなるんだよ。
だけど今はまだ燃えてる範囲が広いから影響力は残ってる。
でも火の勢い自体はもう殆ど残ってない。
そんな終焉に向かうメディアから締め出し食らった所で誰が困るものか。
わかって良かったじゃん。
バーチャルYouTuberにはもうテレビの力は必要ないって。
だから今回の一件は大事に見えて、冷静に考えると実はそんなに困らないから大丈夫。
外の世界で戦ってる分、自分ではコントロールできない事がありすぎて、
他のVYT以上にアイちゃんはつらい事も多いけど、そういう時はこう考えればいいんだよ。
「どうだ見たか! これこそ先駆者だけが味わう苦しみだ! 羨ましいだろう!」 ...ってね。